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生産性を上げるために、睡眠はとても重要です。なぜなら、質の高い睡眠を取ることで、日中のパフォーマンスを最大限にアップさせることができるからです。
時々『私は睡眠を削って頑張りました!!』と自慢気に語る人に出会ったりもしますが、僕は絶対におススメしません。
では良い睡眠を取るためにはどうすればいいのか、解説していきます!
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睡眠の重要性
冒頭でも述べましたが、睡眠は生産性向上のためには欠かせません。というか、寝不足で何か作業を行っていても捗りませんよね?
世の有名な起業家の方々や、アメリカの一流企業の上層部の方々など、仕事ができる人はみんな睡眠を重視しています。睡眠環境にも徹底的に拘り、寝具なども高級マットレスなどを使い、睡眠に投資している方もたくさんいらっしゃいます。
また、『質の良い睡眠はどのようにとればいいのか?』ということも、スタンフォード大学を中心に世界中で研究が進んでおり、その科学的知見を積極的に取り入れている方も多くいます。
よく『日本は先進国の中で最も眠らない国』と言われていますが、これは間違いではないですね。
昔から、『睡眠を削ってまで努力する姿勢』が美徳とされてきた日本社会の名残が、未だに残っている人も多くいると思います。
僕は高校生の頃、担任の先生から『志望校に合格したいのであれば、睡眠を削ってでも勉強しなさい!』と散々言われていたのを覚えています(心の中で『アホか!』と叫んでいましたが笑)
実際に寝不足は体に悪いことも分かっていますし、ビジネスを行う上でも何もいいことはありません。
『日本は仕事の生産性が低い』とよく言われていますが、生産性が低いことと、睡眠時間が短いことは、かなり大きく関係しているように思います。
そして、睡眠は量だけではなく質が重要です。
睡眠に関する、よくある間違い
では、質の良い睡眠を取るためにはどうすればいいのか?ということですが、その前に、睡眠に関するよくある勘違いをまとめてみました。
『誰でもショートスリーパーになれる』という”嘘”
『睡眠の質を上げれば、量は気にしなくていい』『誰でもショートスリーパーになれる』という人がいますが、完全な間違いです。
適正な睡眠時間は本当に人によってバラバラで、6時間でスッキリ起きれる人もいれば、8時間必要な人もいます。ここは、睡眠の質を上げたところで変わりません。
睡眠の質は、睡眠時間を短くするためではなく、日中のパフォーマンスを上げるために向上させる、という意識が必要です。
『睡眠は90分サイクル』という”嘘”
レム睡眠とノンレム睡眠の周期が90分なので、90の倍数で目覚めれば、『浅い睡眠』であるレム睡眠の時に起床できるので気持ちが良い、というのがありますが、これは半分正解、半分間違いです。
まず、レム睡眠の時に起床すれば気持ちよく起きれる、というのは正解です。『深い睡眠』であるノンレム睡眠の時に起きても、あまり目覚めが良くなく、起床後もあまり作業に集中できないでしょう。そのため、睡眠が浅い時に起きる、というのは重要になります。
しかし、『レム睡眠とノンレム睡眠のサイクルが90分』というのは間違いです。サイクルには個人差がかなりありますし、同じ人でも日によって、あるいは時間帯によって変わります。まずはその事実を知ることが重要です。
では、『眠りの浅い時に、気持ちよく起きるためにはどうすればいいのか?』ということになると思いますが、スマホのアプリを使えば簡単にできます。詳細は後述します。
『夜10時~朝2時はゴールデンタイム』という”嘘”
『夜10時~朝2時は、成長ホルモンを分泌させ、細胞の増殖や正常な代謝の促進を促すため、必ず寝ておきましょう』ということが言われることもありますが、これも間違いです。
確かに、成長ホルモンを分泌させる時間は存在します。しかし、それは『夜10時~朝2時』という、時計の針によって決められた時間帯ではありません。正解は『眠りについてから、最初の90分』です。この『最初の90分』を、いかに深く眠れるかがカギとなります。
『眠れない時は、ベッドに横たわっているだけでも効果が得られる』という”嘘”
”眠れない時は、横になって目をつむっているだけでも疲労回復に繋がる”などと言われることがありますが、これも完全な間違いです。
逆に、自分で自分にプレッシャーをかけ、余計に眠れなくなります。
眠れないなら、ビジネスを進めた方がいいのでは?と、個人的には思います。日中よりもパフォーマンスは落ちるかもしれませんが、何もしないよりは全然マシだと思いますし、私の経験上、その方が早く眠気が来ます。
『平日の寝不足は週末にたっぷり寝れば補える』の”嘘”
寝不足が続いたら、その不足は借金のように溜まっていきます。
これを『睡眠負債』と呼びます。
この睡眠負債は、『後日まとめて寝れば取り返せる!』と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、それは逆効果です。体内リズムを崩し、健康に害を及ぼす可能性があります。
質のいい睡眠を取るためには?
では、質のいい睡眠を取るためにはどうすればいいのでしょうか?
方法はいろいろとありますが、誰でもすぐに実践可能なもののみピックアップしました。
眠気は逃さない
睡眠においても『地球に逆らわない』ことが重要です。眠気を感じたら、可能な限り寝てしまいましょう。それが最も確実な”質の良い睡眠を取る方法”です。
もし、寝る予定時間の少し前に眠気が来たら、そこで寝てしまうのがベストです。
その分朝早く起きて、ビジネスを行えば生産性が高く、最高のパフォーマンスが期待できます。もし昼間に眠気が来たら、20分くらいの仮眠がベストです。昼間の仮眠は高いパフォーマンスを発揮するためにも重要です。
日中は、しっかり精力的に活動する
睡眠と覚醒は表裏一体です。そのため、起きている時間にしっかりと頭と体を使い、作業することも重要です。ビジネスを行っている方なら、しっかりと朝から頭をフル回転させましょう。なるべく朝はクリエイティブな、頭を使う作業を行い、夜はインプットに充てた方が良いかと思います。
日中にしっかり頭と体を使えば(覚醒すれば)、夜中には質の高い睡眠を取ることができます。逆に、日中にあまり脳や体を使わない状態だと、夜はいつまでたっても眠気が来ない状態になり、あまり質のよい睡眠を取ることができません。
朝は日光を浴びる&覚醒物質を摂取する
日中の覚醒を促す行動として、朝の日光を浴びることはとても効果的みたいですね。
また、覚醒物質のカフェインを取ることも重要です。『スタンフォード式 最高の睡眠』(西野精治著)によると、コーヒーは1日5杯までOKとされています。また、ガムや緑茶、紅茶、抹茶も有効で、特に抹茶はカフェインを多く含むので、こういった飲食物を午前中に取れば、夜にはしっかりと眠気が来るでしょう。
寝る60~90分前にお風呂に入る
就寝予定の60~90分前にお風呂に入ることも重要です(時間が無い方はシャワーでもOK)。なぜかというと、入眠のスイッチには『体温』が深く関係しているからです。
詳しく解説すると長くなるので簡潔に書くと、深部体温が下がっている時が入眠のスイッチとなります。入浴によって深部体温が一時的に上がり、その後は体温を下げるために体が熱を放散しだして、入浴後の60~90分後あたりで体温が下がりきって眠気が来る、という仕組みです。
入浴後、しばらくしたら眠気が襲ってくることを感じている方もいらっしゃると思いますが、あれは上記のようなメカニズムです。そして、眠気が来たタイミングを逃さずに、寝るようにしましょう。
スマホのアプリを使い、睡眠の浅い時に起きる
上述の通り、睡眠の周期は90分ではなく、かなり個人差があります。そして、アプリを使えば、各個人の睡眠周期を可視化できるのです。
睡眠アプリにはいろいろとありますが、上記『Sleep Cycle』は、私が4~5年前から愛用しており、現在も使っているものです。
就寝時にアプリを起動したまま、枕の近くに置いて寝ると、スマートフォンに搭載されている加速度センサーが、寝ている時の体の動きに反応して、眠りの深さを測定してくれるんですね。
そして、大体の起床時間を設定しておけば、その時間の近辺で眠りが浅い時を狙って、アラーム音を鳴らしてくれます。さらに、就寝時間や起床時間、睡眠の深さなどをグラフ化して教えてくれるんですね。非常に面白いアプリです。
私はこのアプリのおかげで、ここ4~5年くらいは毎日気持ちよく朝を迎えることができています。料金は年間で3000円(250円/月)と安価です。
寝起きがスッキリしていれば、朝からビジネスにも集中して取り組むことができます。
僕は会社員時代、ガッツリ7~8時間寝ていました。
僕は会社員時代、副業で月収数十万円稼いでいました。と周りの人に言うと、
『結構睡眠削ったりしてやってたの?』と言われることがありますが、ガッツリ7~8時間寝てました。笑
もともと残業があまり多くなかったのもありますが、結局は寝ないとビジネスの生産性も上がらないし、本業の仕事の時間も常にストレスを感じながら過ごすのも嫌だったので、『寝た方がいい』と判断してガッツリ寝ていました。
というよりは、睡眠時間を優先していました。代わりに、自分の趣味の時間や、友達と会う時間など、ビジネスに関係ないモノを極限まで減らしました。
『いや、それでも副業でやるなら、睡眠時間削らないと時間がないよ!』という方。本当でしょうか?
現在の会社員は、『残業42時間/月を超えるのは年に6回まで(7回以上はアウト)&残業80時間を超えたら1発アウト』という形で、法律で厳しく制限されています。そのため、残業が多すぎて寝る時間が無い、という状況はほとんど無いかと思います。
もし仮に、残業100時間とか、200時間とかされている方が現代にいたら、会社側がわるいので労基に訴えた方がいいです。そして労働環境の改善をお願いしてみましょう。もし会社が応じなければ、会社を辞めるのも1つの手です。
会社を辞めても死にはしません。失業手当で生活できますし、早期に次の就職先が見つかったら再就職手当ももらえます。
もちろん、ビジネスを行うのもアリです。しかし、睡眠負債を抱えたままにしていると、健康状態が悪化し、命にかかわるような病気を発症してもおかしくありません。
極論かもしれませんが、激務で毎日睡眠を削るような生活を強いるような会社なら、辞めた方がいいと思っています。
それだけ睡眠は大事なので、もし副業で行われる場合も、必ず睡眠はしっかりとるようにしましょう!
以上が、睡眠の重要性についての解説でした。
睡眠を意識することは、ビジネスを実践する上で生産性を高めるだけではなく、健康上のリスクを回避するためにも非常に重要です。
上記で挙げた『質の高い睡眠を取る方法』は、誰でも簡単に実践できると思うので、ぜひ今日から実践していきましょう!
理想のライフスタイルを叶えるためには?